クリスマスすとーりー 2/3
2009年 12月 26日
もう日本ではクリスマスおわったかな? こっちは真っ最中だよ。
今日は宿題をやるよ。 勉強きらいだよ。
かまくらをつくったよ。 雪がすげぇふったんだ。
キャンドルサービスにも行けた。
これ以上なにも望めないくらい素敵なクリスマスだよ。
あとは、しっかり素敵なお話を紹介しないとな。
クリスマスすとーりー
おとーさんは考えていました。(天国にもっていけるものか...)仕事にも手がはいらないまま、ずっとその事を考えていました。そして、いつの間にかもう、日は暮れ、もう純くんに会いに行く時間でした。答えが出ないままおとーさんは純くんのもとへ向かいました。
純くんは今日はおとーさんが来るのがまちきれないのでした。そわそわ朝からずっとおとーさんが来るのを待っていたのでした。だから、おとーさんが来た瞬間あいさつもせずにこう叫んだのです。「信じられるよ、おとーさん!」
昨日の夜からずっとかんがえてかんがえて、純くんはこの答えを出したのでした。
「そうか!」
おとーさんも嬉しさに思わず、声が裏返ってしまいました。 そしてそれを二人で笑いあいました。
「今日ももってきたよ。」
おとーさんはそう言いながら一つの手紙を取り出し、純くんに手渡しました。
「読んでもいい?」
おとーさんは黙ってうなずきました。
純くんへ、
メリークリスマス。今日もおとーさんと二人でなにか話しているのかな?純くんももうそんなに大きくなったね。わたしは毎日天国から、純くんとおとーさんの事を見守っています。
PS今晩もサンタさん来るといいね!
おかーさんより
純くんは大切そうに、その手紙を宝箱にいれました。そしておとーさんのほうを向きこうきりだしました。
「今日は何の話をしてくれるの?」
「そうだな、今日はなんの話をしようかな。」そう言いながらおとーさんは窓の外を見ました。そこにはとても満天とは言えない星達が力なく光っていました。
「純、窓から空を見てごらん。あの星達が見えるかい?」
「うん、でもぜんぜん少ないね。」
「空には何個の星があるかしっているかい?」
「うーん、100個ぐらい?」
「そうだね、こっから見えるのは確かに100個ぐらいだけだね。でもな、空には僕達には見えていない星であふれているんだ。まだこの宇宙に何個の星があるかなんて数えられた人はいないんだよ。」
「へぇ、どうして見えないのかな?」
「どうしてだろうね。 でも、星の光はいつも旅をしているんだよ。何億年もかけてこの地球までとどいた光だってあるんだ。」
「何億年!?だれがその光をおくってるの?」
「さぁね、どうかな。もしかしたら神様かもしれないね。だから見えない光だって、しっかりとした光なんだよ。」
「へぇ、いつか全部みてみたいな!」
「その見えない光たちをね、おとーさんはね、希望ってよんでるんだ。純にも、今とどいていないけど、これから届く光がたくさんあるんだよ。」
「そっかー。なんか心がほかほかしてきたよ!」
「暗闇が光に勝った事はないんだよ。だから悲しくなった時、おとーさんはいつもまだ見えていない光の事を思い出すんだ。」
「今日のお話だいすきだよ、おとーさん。おかーさんにしっかり報告しなきゃ!」
「じゃあ今日もおとーさんは帰るね。サンタさんの邪魔したくないからな。じゃあまた明日!」
「うん、おやすみ、おとーさん。」
Star Partyにて~Macdonald Observatory
星空のもとで~Big Bend
今日は宿題をやるよ。 勉強きらいだよ。
かまくらをつくったよ。 雪がすげぇふったんだ。
キャンドルサービスにも行けた。
これ以上なにも望めないくらい素敵なクリスマスだよ。
あとは、しっかり素敵なお話を紹介しないとな。
クリスマスすとーりー
おとーさんは考えていました。(天国にもっていけるものか...)仕事にも手がはいらないまま、ずっとその事を考えていました。そして、いつの間にかもう、日は暮れ、もう純くんに会いに行く時間でした。答えが出ないままおとーさんは純くんのもとへ向かいました。
純くんは今日はおとーさんが来るのがまちきれないのでした。そわそわ朝からずっとおとーさんが来るのを待っていたのでした。だから、おとーさんが来た瞬間あいさつもせずにこう叫んだのです。「信じられるよ、おとーさん!」
昨日の夜からずっとかんがえてかんがえて、純くんはこの答えを出したのでした。
「そうか!」
おとーさんも嬉しさに思わず、声が裏返ってしまいました。 そしてそれを二人で笑いあいました。
「今日ももってきたよ。」
おとーさんはそう言いながら一つの手紙を取り出し、純くんに手渡しました。
「読んでもいい?」
おとーさんは黙ってうなずきました。
純くんへ、
メリークリスマス。今日もおとーさんと二人でなにか話しているのかな?純くんももうそんなに大きくなったね。わたしは毎日天国から、純くんとおとーさんの事を見守っています。
PS今晩もサンタさん来るといいね!
おかーさんより
純くんは大切そうに、その手紙を宝箱にいれました。そしておとーさんのほうを向きこうきりだしました。
「今日は何の話をしてくれるの?」
「そうだな、今日はなんの話をしようかな。」そう言いながらおとーさんは窓の外を見ました。そこにはとても満天とは言えない星達が力なく光っていました。
「純、窓から空を見てごらん。あの星達が見えるかい?」
「うん、でもぜんぜん少ないね。」
「空には何個の星があるかしっているかい?」
「うーん、100個ぐらい?」
「そうだね、こっから見えるのは確かに100個ぐらいだけだね。でもな、空には僕達には見えていない星であふれているんだ。まだこの宇宙に何個の星があるかなんて数えられた人はいないんだよ。」
「へぇ、どうして見えないのかな?」
「どうしてだろうね。 でも、星の光はいつも旅をしているんだよ。何億年もかけてこの地球までとどいた光だってあるんだ。」
「何億年!?だれがその光をおくってるの?」
「さぁね、どうかな。もしかしたら神様かもしれないね。だから見えない光だって、しっかりとした光なんだよ。」
「へぇ、いつか全部みてみたいな!」
「その見えない光たちをね、おとーさんはね、希望ってよんでるんだ。純にも、今とどいていないけど、これから届く光がたくさんあるんだよ。」
「そっかー。なんか心がほかほかしてきたよ!」
「暗闇が光に勝った事はないんだよ。だから悲しくなった時、おとーさんはいつもまだ見えていない光の事を思い出すんだ。」
「今日のお話だいすきだよ、おとーさん。おかーさんにしっかり報告しなきゃ!」
「じゃあ今日もおとーさんは帰るね。サンタさんの邪魔したくないからな。じゃあまた明日!」
「うん、おやすみ、おとーさん。」
Star Partyにて~Macdonald Observatory
星空のもとで~Big Bend
by yfa15904
| 2009-12-26 04:11
| クリスマスすとーりー